School Days 第9話「後夜祭」

これは酷い(道徳的な意味で)
今までは胸糞が悪いレベルでなんとか視聴に耐えてきたけれど、今回ばかりは吐き気がした。
頑なに誠を信じ、最後まで迎えに来てくれるのを待っていた言葉。その信頼を見事に裏切り、結局学祭中言葉と顔を合わせることはなかった誠。言葉の悲痛を知りながらも、逆に対抗意識を燃やす世界。この三人のトライングルでも十分泥沼だったのに、前回の話で刹那、今回の話で泰助や乙女まで参加してきたから始末に終えない。
前々から誠に思いを寄せていた乙女が、誠を逆に押し倒すのはまだいい。ただ、言葉に会いに行こうとした目的を忘れてそれを受け入れてしまう誠はやっぱり最低。しかも受け入れたのは一時の肉体関係だけで、その後すぐ世界とフォークダンスを踊りにいくし。
そして誠と会うことが叶わなかった言葉は、泰助に「誠は桂さんを裏切ってる!」という無情な現実を突きつけられ、そのまま茫然自失→怯んだところを泰助に襲われる。今まで単なるムードーメーカーだった泰助が、一転して誠に負けず劣らずのレイプ魔に……いくらなんでも、キャラの行動理念が鬼畜すぎる。
そもそも、「女の子が好きな男の子に告白してOKだったらそのまま休憩室直行」なんて伝統のある学校、気持ち悪すぎる。このアニメの世界の人間は、まず肉体関係なくしては恋愛できない体質なのか。
終わってみれば、相変わらず誠サイテー、泰助もサイテー、言葉悲惨すぎという後味最悪な結末……。それでも次回への引きだけは上手いから、次も見たいと思ってしまう、本当の意味で始末に終えない作品だ。
最近は誠の最低ぶりより、言葉のいじめ問題のほうがエスカレートしていたから、そろそろ言葉に救いが訪れるかと思ったのに……底が知れない。
まるで、恋愛モノの昼ドラを学生に当てはめてさらにドロドロさ強めたような脚本(ディープラブな昼ドラでも誠みたいな男はなかなかいないけど……)。