ラノベ雑記Vol.6「涼宮ハルヒの憤慨」

涼宮ハルヒの憤慨 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの憤慨 (角川スニーカー文庫)

ハルヒシリーズ最新作。8作目となる今作は、憤慨ですか。
発売日である五月一日は出張中であったため、帰ってきてからの売り切れ続出には驚かされました。
収録されているのは「編集長★一直線!」と「ワンダリング・シャドウ」共にザ・スニーカーで掲載された短編。
暦はいよいよ3月に突入し、SOS団結成からそろそろ一周年。キョンたちも進級が迫ってきました。


「編集長★一直線!」
ついに生徒会が動いたー!
今まで黙認され来たSOS団と、寄生されていた文芸部に対してやっと牙を振るう生徒会。部室存続のため、SOS団は部誌を発行することに。まあこの生徒会の会長ってのも実は古泉の仕組みなんですがね。
涼宮ハルヒ編集長の下、キョン×恋愛小説、みくる×童話、古泉×ミステリー、長門×幻想ホラーというテーマで、それぞれ作品執筆に。中でも朝比奈さんの童話は挿絵つきで本にそのまま挿入され、初めてそのページ開いた時には買った本間違えたかと思いましたよ。
キョンの書く恋愛小説では、今まで語られそうで語られなかったキョン中学時代の恋愛話が語られたんですが、まさかその相手が、小学生で妹の友達だったとは。あまりにも予想外のオチに脱帽しました。もっと重要性のある伏線かと思っていただけに尚更。
キョンの恋愛話が知りたいがためにキョンに恋愛小説を書かせたり、キョンに馬乗りになって原稿奪い去ろうとするハルヒはかつてないツンデレっぷりを披露したんではなかろうか。
長門の幻想ホラーこと超短編SSは……何か意味あるんですかね?


「ワンダリング・シャドウ」
球技大会に始まり、喜緑さん以来となるSOS団への依頼話。
内容は幽霊出没疑惑で朝比奈さんが巫女さん姿で般若心経を唱えたかと思ったら、実は長門専門の事件でインチキアロマセラピーで事件を解決、結果シャミセンに何かフラグがついたようなそうでもないようなという、実にハルヒらしいお話。
新キャラの阪中さんはハルヒの友人的ポジションに立ちそうだけど、今後も出番はあるのだろうか。そろそろ突入するかもしれないキョン二年生編のクラス分けが楽しみです。
あと、いとうのいぢさんが描く挿絵のルソーに癒された。やっぱり犬はいい。