ラノベ雑記Vol.10「撲殺天使ドクロちゃんです」

原作者のおかゆまさき氏を編集長に向かえ、様々な作家さんが集い『ドクロちゃん』を書くというすごい企画の本。
なにが凄いってその執筆作家陣。とりあえず原作のおかゆまさき、とりしも両名はあたりまえとして、
灼眼のシャナ」の高橋弥七郎
まぶらほ」の築地俊彦
とある魔術の禁書目録(インデックス)」の鎌池和馬
しにがみのバラッド。」のハセガワケイスケ
涼宮ハルヒの憂鬱」の谷川流
アニメ監督の水島努
バッカーノ!」の成田良悟
キノの旅」の時雨沢恵一

さらにイラストに、CLAMPいとうのいぢ駒都えーじ渡辺明夫、しゃあ、若月神無氷川へきる
その他スペシャルゲストに、ドクロちゃん担当の三木さん、電撃文庫の鈴木編集長、メディアワークスの久木社長、メディアワークスの佐藤会長、声優の岩田光央さん、ジェネオンの川瀬プロデューサー、東芝エンタテインメントの伊平プロデューサー、電撃文庫編集部行きつけの呑み屋『さらさら』店主の相澤さん、そして担当の和田さん(ちなみにこの方々、ヤケ気味になって倒れた谷川流氏の代筆を担当)。


たぶんライトノベルに精通している人なら分かる豪華布陣。私の友達なんか、『ドクロちゃん』シリーズに興味ないくせに買いましたから。
みんな比較的好き勝手書いてますが、やっぱりどの方も名のある作家さんなので、個性爆発の良作ばかり。
高橋弥七郎ドクロちゃんはシャナばりのバトルアクションと化し、築地俊彦ドクロちゃんは狂気に塗れた虐殺ものと化し、鎌池和馬ドクロちゃんはホラーな静希ちゃん最強伝説と化し、ハセガワケイスケドクロちゃんはギャグ少な目の切ないストーリーと化し、谷川流ドクロちゃんは色んな人に代筆してもらって収拾つかなくなり、水島努ドクロちゃんは青い猫型ロボットと千葉のネズミが戦争を繰り広げ、成田良悟ドクロちゃんは今までの作家さんの作品を伏線にしつつ黒桜くんと幻のキャラ青木さんを登場させ、時雨沢恵一ドクロちゃんは地の文なしで若本規夫声のドクロちゃんが喋り捲るという、怪作揃い。まあ元がドクロちゃんなんで、どれもギャグ要素満開なんですが。


やっぱりこの豪華執筆陣が魅力的。ドクロちゃんに興味なくても、気になる人がいたらその人のところだけ読んでみるのもいいかも。
あと、私が個人的に気になったのはハセガワケイスケさん。今度「しにがみのバラッド。」読んでみようかな……