漫画雑記Vol.29「まほらば(12)」「まほらば白」

まほらば(12) (ガンガンWINGコミックス)

まほらば(12) (ガンガンWINGコミックス)

ああ……まほらばが終わってしまった……。
もう滅茶苦茶好きな漫画だったんで、なんとも感慨深いものがあります。


梢の多重人格問題への決着、鳴滝荘メンバーの行く末、様々な要素を見事に片付け、それでいて読後感が爽やかな、稀に見る「完璧な最終話」が収録されているのが、このまほらば12巻。
表紙は鳴滝荘住人全員集合。ちゃんとドクピンもいます。しかし正面から見る灰原さんていうのもレアだ。
最終話、キャラクター達のその後はかなりしっかり描かれています。主要キャラはもちろん、脇役天国の住人に至るまでしっかりと。エロールと釘バットとホモスキーの本名がちゃんと紹介されているところにも感動。
結末はもう完全無欠、パーフェクトなハッピーエンドでした。せちがらい漫画業界でここまでファンの心を掴む最終話っていうのも珍しい。唐突でもなくダラダラでもなく、引き際を弁えた(本音はもっと続いて欲しかった)良作です。誰がなんと言おうと。
最終巻はおまけが少なくてちょっとがっかりですが、その分同時発売の「まほらば白」できっちり補完されているので大満足。
でも正直に言うと、看板作品を失ったガンガンWING本誌の今後が心配です。小島あきら先生には是非戻ってきて欲しい……例の四つ子で4コマ漫画とかどうだろうか。新作も大歓迎ですが。