ラノベ雑記Vol.24「灼眼のシャナ(13)」

灼眼のシャナ〈13〉 (電撃文庫)

灼眼のシャナ〈13〉 (電撃文庫)


発売からかなり経ちましたが、決して忘れていたわけではない。


13巻では、前巻、前々巻と引っ張ってきたフィレスのお話がようやく幕。
悠二の内に眠るヨーハンや銀の炎の謎などもおぼろげながら解明され、ストーリーは新たな章への進行を始める。
そして原作では未だ初対面のままだった、シャナとヘカテーがついに遭遇。
ヘカテーのキャラがアニメ版とはまた違った印象で、台詞量の少なさも不気味さを引き立てている。悠二に自在法をかけた時は、マジでどうなることかと。


しかし、13巻で明かされた最も大事な秘密といえば、やはり悠二に「生まれてくるはずだった兄」がいたこと、そして千草ママの妊娠で弟か妹が生まれてくる、ということでしょう。
坂井家の家族関係については未だ謎な部分も多く、冒頭で父、勘太郎が悠二に話していた暴露話は、大きな伏線のような気もする……。
そして大事な伏線といえばもう一つ。別れ際、フィレスが吉田さんに渡した宝具について。
そのまま受け止めれば吉田さんの死亡フラグが立ったわけですが、まさかシャナの重要なライバル役である吉田さんが戦いに巻き込まれて死ぬなんてことはないだろうけど、なにかしら悲劇が生まれそうな予感はする。
……子供の作り方を知らないシャナとそれに動揺しまくる周囲とか、そんなコメディが拝める機会は少なくなってきたのかもしれない。
佐藤が外界宿に興味を持ち始める一方で、未だ紅世に関わってこない(が出番はしっかり掴む)メガネマン池は、最終的にどんなポジションに立つのか。その辺も気になるところ。


次巻は“壊刃”サブラクがいよいよ登場か?
今までは名前だけが一人歩きしていただけに、ビジュアルがどんなものか気になる。