sola 第11話「ムソウレンガ」

tsukibito2007-06-18


これは普通に泣くって……これまでの関係を総決算するかのような「別れ」のシナリオが、ダイレクトに涙腺を撃ち抜いてくれました。
茉莉と繭子、蒼乃とこより、そして依人と真名という、三組のお別れシーンを1話に詰め込んで、それでもそれぞれが印象深い最後を迎えてくれたからすごい。
茉莉の決意を聞き入れ、これ以上の干渉を自ら拒んだ繭子と辻堂はややあっさり気味に退場。私は一人じゃない分幸せかもね、というセリフは、茉莉の選んだ選択にどう関わっているのか。この二人が茉莉たち関わることは今後ないんだろうけど、エピローグにでもチラッと描写してほしいところ。
最初から最後まで蒼乃を友達として見ていたこよりが、子供ながらにこれでお別れなんだとうことを察して、折り紙を教わるシーンも秀逸。本筋には絡んでこなかったこよりだけど、「蒼乃の友達」という役割自体が、彼女にとっての最大の存在意義だったんだろうな。それが蒼乃の成長に繋がったのかどうかは、まだ先の話。
すべての真実を知った依人は、クラスメイトたちの記憶を消し、最後は真名からも自分に関する記憶を抜き取ってしまう。これは決意の表れなんだろうけど、結局は茉莉の意に賛同したってことだよね? 蒼乃に告げた言葉がそのまま「嘘」になるのか、それとも別の意図があったのかは、やっぱり次回になってみないとわからない……と。
最後まで依人に尽くしながらも、結果的によくある報われないサブヒロイン化してしまった真名。後半の活躍は目覚しいものがあっただけに、かわいそうといえばかわいそう。ただ、依人が最初から最後まで真名に対するスタンスを変えず、対等に接していたから、後味悪くない仕上がりになってる。その分、全部忘れてしまう、という結末がいっそう物悲しくなるんだけど……ここらへん本当に作りが上手いなぁ。
次週で、茉莉と蒼乃の関係に決着がつくのかな。最終回目前ですが、今回も次回予告には笑わせてもらった。繭子とこよりの子供同士の絡みが、まさかあんな形で見られるとは(笑)