School Days 第4話「無垢」

サブタイトルに偽り有り。いや、まぁ作品に込められたテーマというか、人によって解釈の仕方は違うのだろうけど。
なんとなく恋愛というものに憧れて、好奇心だけで手を出して、面倒になったら引っ込める。誠の心理は思春期の高校生男子としては妙にリアルなところがあるけれど、そこにまったくドラマ性がないのは、世界という誠の欲望を誘導してしまう存在がいて、ストーリーというより誠の不愉快さに視線がいっちゃうせいなんだろうなぁ。
でもまぁ客観的に見ても、彼女を大事にせずその上性欲のことしか頭になく乙女心を理解できないついでにちょっといい雰囲気になったからって友達に手出しちゃう主人公に好感は持てないわけで。うん、誠には90年代あたりの少女漫画を熟読させるといいと思うよ。
だんだん世界の気持ちが誠に傾いてきてるから、次回次第では誠の気も世界に流れ兼ねないんだけど、あの主人公がきっぱり言葉を手放すとも思えない。修羅場を成り立たせるなら、このままどっちつかずの硬直状態が続く予感……？
ここまでの展開なら、高校生のリアルな恋愛ストーリーとして、ドラマとかでやってもウケるような気がしないでもない。