狼と香辛料 第6話「狼と無言の別れ」

tsukibito2008-02-14


以前追いつめられたときには使わなかったら、てっきり戦闘には向かないのかなぁなどと思っていたのだけれど、実はあの姿をロレンスに見せたくなかっただけで、本性晒せば人間なんて紙くずみたいに吹き飛ぶよ、なわけか……恐るべし賢狼ホロ。
窮地から脱出する方法は容易に読めたし、ロレンスが身をていしてホロを守ること自体ありふれた展開なのだけれど、それに至るまでの流れでロレンスが負傷したり、ホロが諦観したような素振りを見せたりと、見ている側に余裕を与えない演出が上手い。
おかげで緊張感がましまし。ロレンスがなんの力も持たない普通の商人であるという前提あればこそなんだろうけど、袋小路に追いつめられたときは思わずバッドエンドォー!?と叫びたくなった。いや、本当に(笑)
命懸けの攻防戦を終えての別れ、そして再会は、あっさりめではあるものの綺麗にまとまっていて良し。タイトル『狼と香辛料』の香辛料の部分には、ああいう由来があったわけですね。
銀貨を廻るお話も、今回で一段落。ここまでが原作一巻のストーリーで、次回から新章突入かな?