ガイキング 第39話「君の地球・君の未来」

tsukibito2006-09-24



現代に蘇る王道スーパーロボットアニメ、ガイキングもいよいよ最終回。
ノリとしては前回のラストバトルで締めてもいい感じだったけど、王道ならやっぱりエピローグもきっちりやって締めるべき。
そんなことを思いつつ視聴に臨んだ今回のガイキングですが・・・


まずAパート。
しぶとくも蘇ったプロイスト、突如大空魔竜ブリッジに乱入。
やっと戦いが終わったという安堵の中、新たに漂う悲劇の予感に終始ハラハラしっ放しでした。
だって敵の将が旗艦内に乗り込んでくるなんて、ロボットものだったら間違いなく艦長あたりが死ぬシチュエーションですよ。
案の定目をつけられたガリスとダイヤ父。このままダイヤやルルを守って死亡か――と思っていた矢先、現れたのはなんとサコンさん。
回収したダリウス大帝の遺体に残されたメッセージを告げ、精神崩壊していくプロイスト。
最後はダイヤ自身が決着をつけ、今度こそラスボス撃破という展開に収まりました。


・・・プロイストは、数あるロボット作品の中でも、随分と印象に残るラスボスになったと思う。
まず女性って部分でも珍しいけど、愛ゆえに親を殺害してしまうという狂人っぷりも、なかなか真似できることじゃない。
女帝っていったら大人びた人物像が普通だけど、プロイストはまだ幼さが残る分、感じ取れるギャップも生半可なものじゃない。
そして激しい感情の起伏と、それを自然に表す池澤春菜さんの演技。
どれをとっても素晴らしかったです。プロイストにはぜひMVPを贈呈したい。


そしてまさかまさかのディック生存。
完全に死んだと思ったのに、どうやって生き残ったというのか。
そこら辺の謎を残したまま、登場は僅か一秒。ディック・・・おまえはなんだったんだ。


時は流れ、五年後。
最終回に月日が流れるというのはよくある王道パターンだけど、これはほぼ全キャラ生長させている点に感動した。
ピュリアはちゃんと大人っぽくなって、何故かナオトといい雰囲気になってたし(ダイヤはどうした)、
ダイヤはダイヤで・・・いや、これは変わりすぎでしょう・・・失笑ものの肉体改造を遂げてるし、
大空魔竜クルーは、シズカさんとサコンさんがめでたいことに。
そしてルルの勇ましすぎる艦長っぷりも感動ものでした。


最後はガイキングの合体で締め。
その後見てくれたみんなにお別れの言葉を言うあたり、さすがは昔ながらの王道ものと感心させられる。
いや、全編通してみるとかなり良作のロボットアニメでした。
こんな素敵な終わり方をしてくれたなら付人が言えることはただ一つ、スパロボ参戦希望!