おおきく振りかぶって 第10話「ちゃくちゃくと」

tsukibito2007-06-15


阿部「もう一人投手が欲しい」
という阿部のキャッチャーとしては当たり前の願望も、三橋からしてみれば「え? 俺用済み? マウンド取られる?」と解釈できてしまうのか(笑)
三橋のマウンドに対する執着心が強みというのは以前説明されたけど、だからといって毎試合三橋が当番するなんて馬鹿げた話だし、阿部やモモカンの言うことは至極もっとも。それでも三橋を言葉で納得させるのは難しく、でもエースナンバー与えりゃ納得するって、子供か!
そして、大会が迫っているということはすなわち、直前にテスト週間が待っているというのと同義であり、『厳密』の使い方をさっぱり学習していない田島はもちろん、三橋も田島並に成績悪いということが判明。
三橋の家で勉強会をすることになるも、その日は実は三橋の誕生日で、電話で誕生パーティーをやるのだと勘違いしてしまった三橋母は、意気込んでケーキやらなにやらを調達してしまう。
誕生日に大勢の友達を家に呼んだという実感が欲しかった三橋と、誕生日とは知らずに上がり込んでしまった部員たち。三橋の思惑を考えると、今さらお祝いの言葉を述べていいものかどうか迷ってしまうもので、非常に気まずい。
その辺の気まずい雰囲気とか、三橋の交友ベタなところとか、描写がリアルで歯がゆい。それだけに、あの場で即「じゃあお祝いしようぜ!」と言いのけた田島はやっぱり大物だ。阿部とは違った意味で三橋の支えになってる。というか、あんな友達欲しい。
終わってみると、三橋の弱気はまた一歩改善され、チームの仲も深まりましたとさ。やぁ、ホントいいところですね。西浦高校野球部。